冬のタウシュベツ川橋梁スツアーで五感を満たす北海道旅|服装や参加後の感想

遠く離れた北の大地にある、静寂に包まれた絶景に身を置いてみませんか。
北海道・上士幌町(かみしほろちょう)の糠平湖(ぬかびらこ)に、佇む美しくも儚いアーチ橋「タウシュベツ川橋梁」。 季節によって湖に沈んだり姿を現したりすることから“幻の橋”と呼ばれていますが、湖が全面凍結する冬は、歩いて橋の麓近くまで行くことができる特別な季節です。
ただ、冬のタウシュベツ橋を訪れるには少しだけハードルが高く、個人での立ち入りは簡単ではありません。 そこで今回は、私が実際に参加した「冬のタウシュベツ橋スノーシューツアー」の様子をお届けします。
冬のタウシュベツ川橋梁に「ツアー」で訪れるべき理由
冬のタウシュベツ橋へと続く林道は、冬期はゲートが閉鎖され、一般車両の通行が禁止されています。また、最もアクセスしやすいルートでも、腰まで埋まるような雪の林道を片道30分以上歩く必要があるため、個人での立ち入りは危険なよう。
そのため、冬のタウシュベツ橋を安全に楽しむには、プロのガイドが同行する公式のスノーシューツアーへの参加がおすすめです。
参加者の年齢層とツアー全体の空気感
この日集まったのは、私を含めて20名ほど。
一人旅の女性から、大自然を楽しむカップル、ご家族連れまで、それぞれの距離感でこの旅を心待ちにしている様子が印象的でした。
大人数ではありますが、ガイドさんが終始一人ひとりに目を配り、優しくサポートしてくださるので、周囲に気兼ねすることなく自分のペースで楽しむことが出来ます。

普段はすっかり運動不足の私。少しドキドキしながらの参加でしたが、最後まで楽しむことが出来ました。
(翌日はすこし筋肉痛になりましたが、それもまた旅の良い思い出です)
スノーシューと冬用長靴の無料貸し出しサービスについて
集合場所に集まったら、まずは全員で「スノーシュー(雪上を歩くための道具)」の装着方法や歩き方のレクチャーを教わります。
「雪道を歩くのは初めてで、足元が心配……」という方も、どうぞ安心してくださいね。ガイドさんが一人ひとり丁寧に道具の使い方を教えてくれるので、初心者でも安心です。

本格的なスノーシューや、雪深い道を歩くための冬用長靴は、追加費用なしで貸し出していただくことができます。かさばる冬の装備を無理に用意することなく、身軽に参加できるのも、嬉しいですね。
今回お世話になった「ひがし大雪自然ガイドセンター」のツアーは、糠平温泉文化ホール内が集合場所。そこから送迎車に揺られること数十分、タウシュベツ川橋梁へと続く糠平湖近くの駐車場まで、静かに景色を眺めながら移動します。
白い森に息づく自然を五感で。片道30分のスノーシューウォーキング
林道の入り口に到着したら、いよいよタウシュベツ川橋梁を目指して出発します。
目の前に広がるのは、真っ白に染まった静寂の森。 スノーシューを履いて雪を踏みしめる「ザク、ザク」というかすかな音が、心地よく響きます。
距離にして片道約2キロ、30分ほどの道のり。 「雪道をそんなに歩けるかしら……」と体力に不安を感じる方もいるかもしれませんが、道中はガイドさんが北海道の自然や歴史を、時折立ち止まりながら解説してくれます。

野生のエゾシカと遭遇したり、木に残された「ヒグマのひっかき傷」を紹介してくださり、北海道の大自然を肌で感じることが出来ました。
冬の糠平湖(ぬかびらこ)ウォーキングで気をつけたい「汗冷え」対策
ここで、実際に歩いてみたからこそ分かった、冬のタウシュベツツアーを心地よく過ごすための大切な注意点をお伝えします。
湖上の寒さに備えて、出発時はかなりの防寒対策をしていきます。けれど、スノーシューでのウォーキングは、想像以上に体をしっかりと使う有酸素運動。白い森を進むうちに、じわじわと体が芯から温まっていくのを感じます。
注意したいのは、このときの「汗」。
汗をかいたままにしてしまうと、この後に待つ「遮るもののない極寒の湖上」に出た瞬間、冷たい風に体温を奪われて一気に体が冷え切ってしまうのです。
💡 心地よく楽しむための、ポイント
歩きながら「少し汗ばんできたな」と感じたら、立ち止まって上着を脱いだり、フロントのファスナーを少し開けたりして、こまめに体温調節をすること。
「とにかく汗をかかないように、涼しさを保ちながら進む」 これが、最後まで凍えることなく、目の前の美しい絶景を笑顔で楽しむための、何よりの秘訣のようです。
凍てつく糠平湖の洗礼。時にホワイトアウトを見せる、圧倒的な白色の世界
林道の木々がふっと途切れ、視界が一気に開けると、目の前に現れたのは全面凍結した「糠平湖」の圧倒的な白の世界。先ほどまでの静かな森が嘘のように、湖上に出た瞬間に景色はその表情をガラリと変えます。

ここまでの林道は木々が風を遮ってくれていましたが、湖上に出ると、風がかなり強く、猛烈に吹きつけてきます。
時に雪と強風が重なると、数メートル先が白一色に染まる「ホワイトアウト」のような幻想的な状態になることも。 激しい風の音と真っ白な世界に圧倒されながら、一歩一歩、幻の橋を目指して進んでいきます。
実際に役立った防寒5選
この遮るもののない湖上での強風は、想像以上の冷たさでした。もし生半可なアウターや手袋で来ていたら、寒さで景色を楽しむ余裕はなかったと思います。当日の私の服装を参考に対策してみてはいかがでしょうか?
- フード付きダウンジャケット
- 手袋
- ニット帽子
- マフラーまたはネックウォーマー
- カイロ
↓フード付きダウンジャケットで防風対策を↓
↓スキー用手袋での防寒がおすすめ↓
↓耳が隠れるニット帽でしっかり防寒↓
↓足用カイロで末端が冷えるのを防ぎましょう↓
間近で見る「幻の橋」タウシュベツ川橋梁の冬の美しさ
吹きつける強風に耐えながら、一歩一歩進んだ先。ついに目の前に、糠平湖に佇むタウシュベツ川橋梁が姿を現しました。
遠くから眺めるのとは違い、湖が凍る冬だからこそ、足元まで近づくことができます。 間近で見ると、コンクリートの剥き出しの姿から、風化と崩落が静かに、けれど確実に進んでいる様子がはっきりと伝わってきました。


削られた砂は風の足跡のように、橋の表面に幾重もの不思議な段々の模様を描き出しています。

「いつ完全に崩れて見られなくなってもおかしくない」そんな儚い美しさが、冬のタウシュベツ橋にはありました。
そして、橋のアーチ部分を見上げると、そこには寒さが編み出した無数の「つらら」が、まるでシャンデリアのように透き通った光を放ちながら垂れ下がっています。時期によってはもっと大きな、自然の芸術に出会えることもあるそうです

今回お世話になったツアー
今回お世話になったのは「ひがし大雪自然ガイドセンター」さんのツアーです。プロの解説付きで、安全に冬の絶景を満喫できます。
- 主催:ひがし大雪自然ガイドセンター
- ツアー名:タウシュベツ川橋梁ツアー
- 参加費: 大人 5,000円(※26年度2月時点の税込価格)
- 詳細・予約: ひがし大雪自然ガイドセンター 公式サイト
まとめ|今しか見られない冬のタウシュベツ川橋梁
タウシュベツ川橋梁は、毎年水圧や凍結融解を繰り返しているため、来年も同じ姿を見られるとは限りません。ぜひ、この機会に行ってみてはいかがでしょうか?
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